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下痢について /2006年12月26日号
- 便の観察は、胃や腸といった消化器だけでなく、全身の健康状態のチェックにもつながります。 便の回数や量、固さ、色やにおいなど、いつもと違う様子がないかどうか観察しましょう。 環境の変化によるストレスや食べ過ぎなど、特に病気でなくても下痢をすることもあります。
- 下痢の思い当たる原因が浮かばない場合は、早めに動物病院で診察を受けて下さい。 その際、少量の便をビニール等に包んで持ってきて下さい。 下痢が長い間続くと、脱水症状を起こす危険があるため、早いうちに下痢を止め皮下輸液等の必要があります。
- ■便の状態から
- <柔らかめの便を排泄した>
- 下痢をしていても軟便程度で元気がある場合は、食餌を抜いて1日程度様子をみてみましょう。
- ストレスなどが原因であれば、リラックスさせれば治ってしまうことがあります。
- <軟便が続いている>
- 軟便の下痢でも、長く続いている場合は、慢性の消化器病などが考えられます。病院で早めに診察を受けましょう。
- <水様便・血便が出た>
- 水のような水様便や血便、粘液便、タール便、泥状便など、明らかにいつもと違う状態の便を排泄した時や発熱・嘔吐があるようであれば、一刻も早く動物病院に行きましょう!
- ■便の種類
- ・軟便
- 便の形は残っているが、つかんだ時につぶれたり完全に取り切れなかったりするもの
- ・粘液便
- 腸の粘液が便と混ざらず、便の表面に白い粘液がついているもの
- ・タール便
- 胃や十二指腸などから出血が起こり、便の表面についた血液が黒く変色したもの。
- ・血便
- 直腸などから出血が起こり、便の表面に血がついているもの
- 水様便よりも粘り気があり、どろっとした状態をしている便
- 便が形をとどめず、液体状になってしまっているもの。血が混じっているものを血様便という
- 水様便よりも粘り気があり、どろっとした状態をしている便
マーブル動物病院院長
難波 信一