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犬に食べさせてはいけないもの/2005年10月18日号
<家庭の中にも危険がいっぱい>
- 犬が庭に生えている植物や、散歩中に道端に生えている植物を食べると、 下痢や嘔吐などの症状を起こすことがあります。植物によっては呼吸困難、神経症状、腎臓や肝臓の機能低下などの危険な状態に陥ることもあるので、注意が必要です。
- 有害な植物は、園芸・観葉植物なら、アサガオ、アジサイ、シクラメン、 シャクナゲ、スイセン、スズラン、チューリップ、パンジー、ポインセチア、ディフェンバキア、ホンコンカポックなど。
- ほかに、ウルシやカシなどの樹木や、セイタカアワダチソウ、レンゲなどの野草なども危険。 基本的には、食べ物やおもちゃ以外のものを口に入れさせないようしつけることです。
<人間と犬は食べるものは違います>
- 犬は本来肉食動物。たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどは、人間よりもずっと多くの量を必要としています (ただし、ビタミンCは体内で合成できるので、ビタミンCを食餌から取る必要はありません)。 人間の食事は、人間にとってはおいしく栄養のバランスがとれていますが、犬にとっては、塩分や脂肪の量が多過ぎて危険です。
- 犬の健康のために、栄養バランスを考えて手づくりで食餌をつくるのもよいのでしょうが、 毎回となると大変です。そこで、必要な栄養素がバランスよく配合されているドッグフードの利用をおすすめします。子犬用、肥満犬用など、年齢や状態に合わせたフードを選びましょう。
マーブル動物病院院長
難波 信一